SHORAKUSHA

終わりがないフィルムのように続く、ある風景の備忘録

大戸/神奈川中央交通

神奈川県相模原市緑区にある神奈川中央交通の折返場

 

 

強めの雨に煙る昼下がりは、

こういう場所がいいと思う。

 

東京都町田市を横断し、八王子市の高尾方面へ峠越えしてゆく町田街道から南西へ逸れ、相模原市緑区に入って数分のところに折返場がある。

 

さらに奥に進むと本沢ダムという揚水発電用の湖の施設へと続く。

 

かつて当地域には高尾から京王バスも乗り入れており、大戸の折返場の少し手前に「本沢ダム入口」という独自のバス停を設け、折返し場だけはこの折返場を神奈中と共用するという変則的な運用になっていた(2006年廃止)。

 

京王バスが乗り入れなくなった現在だが、町田市民バス「まちっこ」が遠路町田市中心部から大戸の一つ手前であり、県境を越えたすぐ先の「青少年センター入口」まで乗り入れており、折り返しのために大戸まで1区間回送している模様。

 

言葉で説明してもよくわかんないので急造の地図。

 

事業者境界でもあり、行政界でもある当地ならではなのか、何かとめんどくさい運用は今も変わらず…

 

ただ厳密に見ると青少年センター入口のポールが立っているのだって境川を渡った先(=神奈川県)であり、ならば大戸まで走らせたって変わらないではないかという気もするが…その辺はよくわからない。

 

ただ雨宿りする場所が本当にないので、

 

傘をさしながらカメラを構えることになる。

 

 

発車待ちの静かな車内から、少しだけ虫の音が聞こえた。

 

手付かずのユートピアは、境界の地にこそ見いだされるのかもしれない。