2019年11月14日(谷山)・2019年11月15日(AM鹿児島・新栄町)訪問
中規模モールが乱立する現代の鹿児島商業センター
中心部からがたごと、市電に揺られて30分。南の終点、谷山までやってきた。
日本最南端の電停。
南方面へ向かうバス街道となっている国道225号線(谷山街道)から一本入ったところに電停がある。
すぐ横にはJR指宿枕崎線が通る。指宿枕崎線にも「谷山駅」があるが700mほど南にあり別の駅と考えた方がよさそう。谷山タクシービルの存在が「駅前感」をさりげなく主張してくる。
たださらなる郊外への交通結節点というわけではなく、郊外住民はそのまま谷山街道を走るバスを乗りとおし直接中心部へと入っていく人ばかりで、乗り換え客も見ない。
少しだけバスを利用して南下する。お前、そのナリで知覧まで行くの………????
1kmほど南の「本町バス停」で下車。
怪しげな雰囲気を醸す駐車場を眺めながら住宅街を抜け、海側へと歩く。
鹿児島随一のロードサイド街道である県道217号線(産業道路)に出てきた。今回はこの産業道路沿いの商業集積を見ていこうと思う。
谷山の住宅街
これは変なおじさん。
産業道路沿いの大規模商業施設では最南端に位置する「ニシムタN'sシティ」。鹿児島県内でホームセンター・スーパーセンターを運営する「ニシムタ」が2000年に近隣店舗の移転により開業させた店舗で、食品+ホームセンターなスーパーセンター的形態の直営売り場に30くらいの専門店が集まる。ショッピングセンターと呼んでも差し支えない雰囲気。
店内も外観の雰囲気通り、大胆でスケールの大きい売り場が構成されている。
そういえば24時間営業なのか。すごい。
日が暮れたので、
残りは翌日ということで翌11月15日、今度は路線バスで来た。
2007年開業のイオンモール鹿児島。中心部(天文館)からバスで30~40分ほど、直線距離にして7kmほど南の埋め立て地に位置する。
先述したニシムタN'sシティ谷山店からは2km弱北に位置する形になる。
モールは2013年に増床が行われている。ただ宮崎や名取と言った近年の手慣れた増床(L字型の正面に増床棟を建築し、接続させることでロの字型動線のモールを構成する)とは異なり、モール端部を無理やり敷地内側に丸めて延ばす手慣れぬ増床の手法がとられている(るの字型とでも言うべきか?)。そのためか増床部はモール内部でも「裏感」のある場所になり人通りが少ない。成績がいいから増床するのだろうが、不動産というのは難しい。
産業道路よりもより海側にせり出すような港湾地区に位置するので、公共交通でのアクセスはもっぱら路線バスということになる。中心部へのバス(昼間毎時2本)を軸に、イオンモールから直接市南部の住宅団地へ向かう路線もある。
イオンモールの周辺は基本港湾・物流施設が主だが、イオンモール需要を当て込んでか大型小売店が散在している。
バスに乗り市街地方面へ戻る形で北上する。
谷山街道を北上し脇田バス停で下車。ふたたび徒歩でてくてく埋立地側の産業道路を目指す。
イオンモールから2km弱北上したあたり(中心部からは5kmほどか)の宇宿周辺は2000年代に急速に商業集積が進んだ、沿線でも特に商業集積の盛り上がりを見せる地域だ。
2006年開業のスクエアモール鹿児島宇宿。遊びのある建物だなぁと思っていたらキャナルシティ博多やリバーウォーク北九州も手掛ける福岡地所系の施設なのだとか。
桜島も見える
「スクエアモール鹿児島宇宿」の裏手、産業道路向かいに位置する「オプシアミスミ」は2007年の開業。鹿児島市内に本社を置き、九州南部でエネルギー事業・外食FC、カルチャーなど多彩な事業を行うMisumiが開いた異色のショッピングモールで、かなり本格的でオススメできる物件。マックスバリュとMisumiが運営を行う鹿児島県最大の書店「ブックスミスミ」が核。
オプシアミスミ前(南港南口交差点)から北(新栄・中心部方面)を見る。隣町の新栄にも商業集積が広がっている。
西に進んで、谷山街道に戻ってきた。山の上の住宅地へと道路が続いていく。鹿児島の山上に広がる新興住宅地群は今回めぐる時間がなく、次回来訪時の大きなテーマとなろう。
最後に谷山街道。この辺りまで市街地に近づくと、谷山街道沿いにもロードサイド集積が広がる。
今回の鹿児島探検はこれにて終了となったが、先に述べた山上の新興住宅群といい、めぐり切れなかった地域を多く残した。与次郎地区の商業集積、空港跡を再整備した鴨池地区、そもそも観光であれば真っ先に行くであろう仙厳園、城山公園、照国神社も行っていない。ナンデヤネン。
昨今のコロナ自粛のなかで、もう一度自分の旅行のスタイルを見直す契機があった。いままでの余裕のない旅程と事前調査をロクにせず現地一発勝負をしかけるのはもうやめにしたい。まぁ再訪の余地を残したという前向きなとらえ方もあるが……
かくしてわたしの旅行には終わりがない。きっと死ぬ間際まで街角をうろつくことだろう…………
何年後かわからんがきっとおそらくまた来ます鹿児島待っててください。